女性の薄毛は男性と違って徐々に進行するため、気づいた時には髪の分け目が薄く感じたりすることが多々あります。
男性の脱毛の原因のほとんどは男性型脱毛症(AGA)と呼ばれるものですが、女性の薄毛の原因は一体なんなのでしょうか?
根本的な原因を知ってしっかりと薄毛に対応していきましょう。
女性の多くはびまん性脱毛症
びまん性脱毛症という言葉を聞いたことはありますか?この脱毛症は頭部全体が均一に薄くなるという特徴を持っており、最初に髪の分け目や頭頂部に薄毛を感じるようになります。びまん性脱毛症の原因は実に様々で、精神的なものであったり、身体的なものであったりします。精神的なもので例に挙げるとすれば「極度のストレス」です。身体的なものだと「発熱」「感染症」という一般的な内容から女性特有の「貧血」「妊娠・授乳・出産」「ピルの影響」「極端なダイエット」などがあげられます。
男性のAGAは遺伝性の脱毛症ですが、女性にも遺伝性の脱毛症があり、FAGAと呼ばれています。男性と違い男性ホルモンが少ない事から急激な薄毛の心配はありませんが、年齢を重ねたり、更年期などで女性ホルモンが減少したり、新陳代謝は低下することにより薄毛が起こりやすくなってしまいます。加齢による身体の変化はどうすることもできず、毛周期(ヘアサイクル)が乱れて元気のない細い毛が増えてしまうというわけです。
女性の体を守るエストロゲンの減少
女性には生理があり、生理の周期ごとに卵胞ホルモンのエストロゲンは増減を繰り返しています。エストロゲンは女性らしい体を作るほか、髪やお肌の潤いを保つ働きがあります。
このエストロゲンは閉経と共に減少していきます。閉経の目安は12ヶ月以上生理が来ない状態を指します。閉経する前の5年と閉経後の5年の10年間が更年期と呼ばれていて、女性ホルモンのバランスが大きく乱れることから様々な不調に繋がっていきます。
髪の成長に大切な睡眠や栄養ですが、更年期になると睡眠障害になったり、食欲不振になるなど髪の成長に好ましくない事ばかりが起こってしまうのです。また、イライラしてしまうのも更年期の特徴でストレスに繋がります。こうした状況が毛周期の乱れの原因となり、薄毛の症状に繋がってしまうのです。
増え続ける白髪、抜くのが正解?対処法は?
加齢とともに気になるもう一つの悩みは白髪ではないでしょうか。白髪を抜くと増えるという迷信がありますが、抜いたから増えるという訳ではありません。髪の毛は毛母細胞にいる毛母メラノサイトがメラニン色素であるユウメラニンを作ってくれています。加齢によりこの働きが低下してしまうため白髪が増えます。
また、白髪ですが抜いてもまた同じ場所に白髪が生えてくるだけです。抜いてはいけません。抜く事により毛根にダメージを与えてしまい、後々薄毛の原因に繋がってしまいます。目立たないうちはハサミでカットするのが一番です。ハサミでカットできない量になってくると白髪染めをするなどそれぞれに合った方法で対応していきましょう。
若い女性も要注意!無理なダイエットなどは厳禁!
加齢とともに薄毛に悩む女性のお話しを紹介しましたが、若い女性にも薄毛で悩んでいる人は増えてきています。オシャレに敏感な女性だからこそ過度なカラーリングで頭皮が傷んでしまっていたり、無理なダイエットにより髪に必要な栄養素が回らず薄毛や脱毛になってしまっています。働く女性もそうでない女性もストレスを受けやすき厳しい環境におかれています。なんにせよ原因を突き止めて早めのケアを心がけることが大切です。
最後に
女性の薄毛の悩みと生理に大きな繋がりがある事が分かりましたね。オシャレに気を配るのであればダイエットをしたりストレスを受けることが良くない事がよくわかりました。
キレイでありたいのであればなおさらバランスとの摂れた食事を心がけ、しっかり質の良い睡眠を心がける方がよさそうですね。
更年期を迎えるにあたり薄毛に悩むという事はその前に対策を練っておけばある程度予防につながります。
老化を促進する要因を今から一つでも多く取り除いていきましょう。