男性がなるものだと思われている薄毛ですが、女性の方でも多くの方が薄毛に悩まれています。
薄毛改善のためには、まず髪の毛のことについて知る必要があります。
もくじ
発毛の原理
薄毛の対策をする上で、発毛のメカニズムを知ることはとても重要になってきます。
一般的に髪の毛は、6万~15万本と人によって差はありますが平均で10万本生えています。
そもそも髪の毛はどのような構成になっているのでしょうか?
- 毛幹
- 毛根
- 毛母細胞
- 毛細血管
- 毛包
頭皮から出ている部分を指します。
頭皮に埋まっている部分を指します。末端の毛球部には、毛乳頭がありその中の毛乳頭細胞から栄養を受けます。
毛入頭から栄養を受けて細胞分裂をし、髪の毛を生み出す。
髪の成長に必要な栄養素を毛乳頭へ運ぶため、頭皮に張り巡らされています。この毛細血管の流れを良くすることが髪の成長に大きな影響を与えます。頭皮の環境を良くする事で流れがよくなります。
毛根を包み込んでいる上皮組織のこと。
これらの部分の働きが上手くいかないと髪の成長が上手いかなくなってしまいます。
毛周期を乱さない生活を心がけましょう。
こちらの記事に、くわしく書いてありますので是非読んでくださいね!
髪を構成する「ケラチン」「シスチン」とは
髪の毛は「ケラチン」と「シスチン」が主な成分です。
ケラチンは髪の毛を構成するたんぱく質です。髪のを硬く知る力があります。
シスチンはアミノ酸の一種です。ケラチンとは反対に、髪の毛をしなやかにする働きがあります。
これらが上手く結合することで、強くしなやかな髪になります。
毛のサイクルを知ろう
毛周期というものがあるのはご存知でしょうか?
毛周期には、成長期・退行期・休止期があります。
成長期に当たる髪の毛は約85%、退行期に当たる髪の毛は約1%、休止期に当たる髪の毛は10~15%と言われています。
成長期
一般的には、2~6ヶ月。この間に、毛母細胞が活発に分裂して成長します。つまり、この期間が短くなると十分に髪の毛が育たなくなってしまうのです。
退行期
成長期から休止期へ行く間の1~2週間をいいます。
休止期
毛根が退化して髪の毛が抜け落ちるまでの期間を言います。
休止期の髪の毛は1日約50~100本抜けるのが一般的ですので、これ以上抜けてきたと感じ始めたら薄毛を疑ってください。
秋は抜け毛が増える?!
秋は抜け毛が増えると言われていますが、これには根拠があります。
毛周期の成長期にある毛は、季節によって変化します。春には成長期の毛が増え、反対に秋には減少します。
四季のハッキリした地域では気候に合わせて「夏毛」「冬毛」と毛の生え方に変化がでてきます。
夏毛に比べて冬毛は細かく密集した状態で生えてきます。
7月ごろに休止期の毛が最も多く、そこから10月ごろにかけて休止期から成長期に切りかわっていくため、秋ごろに抜け毛が目立って増えるというわけです。
冬は抜け毛が少なくなります。寒さから身を守り、春夏の紫外線などから頭皮を守るためと言えます。
秋ごろに抜け毛が増えてきたと感じても心配ありません。
ごく自然のことなのです。
細胞成長因子
細胞成長因子とは、特定の細胞分化・増殖を促進させたり、反対に後退させたりする内因性のたんぱく質のことです。髪の毛を増やしてくれるものと悪影響を与えるものがあります。
髪に良い細胞成長因子
名称 | 別称 | 作用 |
---|---|---|
KGF | ケラチノサイト成長因子 | 髪の成長にかかわる細胞成長因子の中で最も重要 |
IGF-1 | インスリン様成長因子 | 毛包の細胞の増殖・毛周期の成長期の促進。 |
HGF | 肝細胞成長因子 | 毛周期の成長期を促進。 |
VGEF | 血管内皮細胞成長因子 | 毛周期の制御、育毛促進、毛髪の増量に効果あり。 |
PDGF-AA | 血小板由来細胞成長因子-AA | 上皮毛包の相互作用 |
髪に悪い細胞成長因子
名称 | 別称 | 作用 |
---|---|---|
TGF-β1 | トランスフォーミング成長因子 | 成長期から退行期に移行する現象を促進する |
TGF-β2 | トランスフォーミング成長因子-β2 | 成長期から退行期に移行する現象を促進する |
髪に良い細胞成長因子を得る為には、注射が効果的です。
IGF-1に関しては、大豆イソフラボンによって分泌されますので大豆を意識的に摂取してみるといいでしょう。
FAGAって?
AGA(男性型脱毛症)はよく耳にするかと思います。
女性もAGAになることがあります。女性の場合、FAGA(女性男性型脱毛症)といいます。
AGAになるとどのような症状がでるのでしょうか?
男性の場合多くは、生え際や頭頂部の毛が薄くなっていき、生え際が後退していきます。頭頂部から目立って薄くなる場合もあります。
AGAになってしまうと、本来2~6年のである毛周期の成長期が数ヶ月から1年未満と短くなってしまいます。そのため、髪の毛が十分に育たないのです。
十分に育たなかった髪の毛は、短く細く抜け落ちやすい状態です。
AGAになる原因とは?
AGAの発症に大きく影響するのは、男性ホルモンです。
男性ホルモンは性別問わず体内にあるホルモンです。
男性ホルモンだけでは、AGAの発症にはいたりません。
毛包内にあるⅡ型5αリダクターゼと言われる酵素とテストステロンと言われる男性ホルモンが結びつくことによって生成される「ジヒドロテストステロン」が原因物質なのです。
こちらの記事に更に詳しくFAGAについて書いておりますので是非読んでみてください。