女性特有の薄毛の種類とその原因

女性特有の薄毛の種類がいくつかあります。
今回はそれらについてご紹介致します。

あくまでも、症状の紹介ですので自分で判断せず、
薄毛が気になる場合は必ず医療機関で診断してもらいましょう。
正しい治療をしないと治るものも治りません。

FAGA(女性男性型脱毛症)

薄毛に悩む女性の半数はFAGAが原因です。
男性のAGAは頭頂部が薄くなっていき最終的には毛が無い状態になったり、生え際が後退してしまいますが、女性のFAGAの場合に見られる症状は少し異なります。
女性の場合は、髪の毛が軟化・細くなり頭頂部や生え際を中心にまばらな状態になることが多いです。全体的に脱毛症が進行する場合もありますので慢性休止期脱毛症と見分けがつきにくいです。

中には20代の患者様もいますが、40代以降から発症する事が多いです。
女性ホルモンの減少によって男性ホルモンの割合が増えることで発症するため、更年期を迎えた方がFAGAを発症させてしまうと考えられています。

年齢関係なく発症することも

多くの場合は、加齢によって女性ホルモンが減少し男性ホルモンが優位になることに発症の原因があります。
しかし、思春期を迎える前でもAGAやFAGAを発症させてしまうこともあります。

慢性休止期脱毛症

頭部の全体が薄くなる女性に見られる脱毛症です。
FAGAのように髪の毛が軟化する症状は見られませんが、素人では大変見分けがつきにくいです。

休止期の毛髪は全体の約10%であるのが通常ですが、その割合が増えることが原因で引きおこる脱毛症です。
長く硬毛が抜けてしまうことがFAGAとの違いです。

慢性休止期脱毛症の原因は様々

FAGAのようにはっきりとした原因は分かっておらず、この脱毛症の原因以下のような原因が考えられております。

  • 過度なダイエット
  • ストレス
  • 疲労
  • 加齢
  • 貧血
  • 亜鉛欠乏
  • 常備薬の副作用
  • 甲状腺疾患

びまん性脱毛症

慢性的に進行している生まれつきや加齢による脱毛症全般の事をいいます。
先ほどご紹介した、FAGA・慢性休止期脱毛症なども含まれます。

円形脱毛症

単発型・多発型・全頭型・汎発型など種類があります。
個人によって症状の出方も変わってきます。
成長期の毛球部に激しい炎症が起こり、毛母細胞が死滅するため引きおこります。
30歳以下で発症する割合いが80%、発症した人の4分の1の割合で15歳であることから若者に多くみられる脱毛症と言えます。

円形脱毛症はどのように引きおこるのでしょうか?
成長期の毛に激しい炎症が起きて、同時に毛母細胞が死滅することで発症します。
アトピー体質の方は、他の方に比べて円形脱毛症になりやすいと言われています。

他の脱毛症に比べて、進行が速いのが特徴です。
毛が細くまばらになるわけではなく、発症している箇所が完全に抜け落ちてしまいます。

分娩後脱毛症

分娩後2~3か月以内に発症する脱毛症です。慢性休止期脱毛症と似た症状が特徴です。

なぜ分娩後に脱毛症になってしまうかというと、
妊娠後期にエストロゲンが増加するため毛周期の成長期が長くなります。
しかし、分娩後は2~3か月でエストロゲンが元の量に戻っていくのです。

成長期だった毛髪も一気に休止期に入るため、抜け落ちてしまのです。
抜け毛があるのは一時的なものなので、6ヶ月ほどで正常の状態に戻ります。

脂漏性脱毛症

皮脂腺が炎症し、過剰に皮脂が分泌されることで発症します。
頭皮の湿疹・強い痛みや痒み・ふけが多い状態になります。

皮脂が過剰分泌すると毛穴がふさがり、毛穴や毛根が炎症します。また、毛穴内部で雑菌が繁殖して毛根にダメージが与えられて毛が抜けてしまうのです。

多少の皮脂では脱毛症が発症することはありませんので、頭皮に酷い痛みや痒みがあるときは脱毛が始まってしまう前に病院で診てもらうようにしましょう。

脂漏性脱毛症の原因となるもの
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 頭皮ケア
  • ヘアワックスやヘアスプレーの使い過ぎ
  • シャンプーのし過ぎ・すすぎ残し
  • 生活習慣の乱れ

牽引性脱毛症・圧迫性脱毛症

ポニーテールをすることで髪をひっぱる、いつも同じ分け目にしている、カツラ・ヘアピンの使用など物理的な力によって毛幹が壊れて引きおこります。
同じ部分に常に力が掛かっているとなってしまいますので、髪の毛の分け目を変えたり、髪を結ばずに下してみるなどヘアスタイルを変えることが対策になります。

薬剤性脱毛

薬の副作用によって引き起こる脱毛症です。
成長期脱毛・休止期脱毛の2種に分類されます。

成長期脱毛として代表的なものは、抗がん剤です。
抗がん剤は、細胞分裂の働きをおさえてがん細胞の力を弱める作用があります。
しかし、がん細胞のみならず体内の他の細胞も抑制してしまうのです。
その中に毛母細胞も含まれており、抗がん剤の副作用が出やすい細胞です。抗がん剤の副作用によって、髪の毛を生み出す力が無くなってしまうため脱毛症になってしまうのです。
抗がん剤の投与が終われば、髪は再生されます。

休止期脱毛では、薬の副作用によって休止期の毛髪やが増えたり成長期の毛髪が休止期になることが脱毛の原因です。
休止期脱毛になりうる薬は多くあります。薬の投与が終われば元に戻り髪が再生されますが、症状が出始めるのが遅いためどの薬の影響を得たのが気づくのが難しいことがあります。

終わりに

今回は、女性に見られる脱毛症についてご紹介しました。
薄毛が気になりだしたら、自分で判断せず専門医に診ていただき、それぞれにあった治療法を把握する事が大切です。

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