薄毛を改善するには、その原因と対策を知ることが不可欠です。
女性が薄毛になる主な原因と対策についてお話致します。
女性の薄毛は女性ホルモンと加齢が主な原因…!?
加齢がなぜ薄毛の原因になるのでしょうか?
女性ホルモンが減少すると毛周期のサイクルが乱れてしまいます。
休止期の髪の毛が増えてしまい、髪の密度が低くなってしまうのです。
そのため、女性ホルモンのエストロゲンが減少する更年期を迎えると薄毛になりやすいのです。
エストロゲンは髪にどのような働きをしているのでしょうか?
エストロゲンが髪に大きな影響を
女性ホルモンであるエストロゲンは、卵巣から分泌されます。
女性らしい丸みのある体つきにするのもこのエストロゲンです。
思春期には、妊娠や出産の準備を整えてくれます。
性成熟期の30代の半ばまで、エストロゲンの分泌は盛んです。
更年期を迎えるとエストロゲンの分泌量は一気に減少し、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
減少することによって、自律神経失調症の症状が出てしまったり、うつ状態になったりと心のバランスが崩れやすくなります。
また、閉経を迎えると生活習慣病になりやすくなります。
そして、毛周期にも悪影響を与えてしまうのです。
エストロゲンは髪の成長期を持続させる作用があるため、減少することで成長期の髪が減って休止期の髪が増えます。
エストロゲンの減少が起こるのは更年期だけではありません。
出産前には増加するため髪の毛が増え、出産後は一気に減少するため一時的に薄毛に悩まされる方もいます。
また、避妊のためのピルの服用を止めた際にもエストロゲンの減少が見られます。
過度なダイエットはやはり髪に悪影響を与える
過度なダイエットでもエストロゲンの減少が見られます。
また、栄養バランスの偏りによって薄毛になります。
ダイエットの一環で偏った食事をしていると、髪の成長に不可欠な栄養が摂れず薄毛が引き起こるのです。
ダイエットをしていなくとも必要な栄養分が欠けていると髪に十分な栄養が運ばれません。
髪の成長に必要な栄養分はたんぱく質、ビタミン、ミネラルです。
一方で、炭水化物の摂りすぎはよくないことが分かっております。
パン・ケーキ・パスタなどついつい食べてしまいますが、炭水化物の摂取のし過ぎになりますので注意が必要です。
男性ホルモンの影響によって引き起こる薄毛もある
AGA(男性型脱毛症)という脱毛症はご存知でしょうか?
これは、男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼが結びつくことで、ジヒドロテストステロンが生成され、毛周期のうち成長期が極端に短くなってしまいます。
この男性特有の脱毛症は、女性でも起こることがあります。
FAGA(女性男性型脱毛症)と言われています。
女性の体内にも男性ホルモンはあります。
更年期を迎え、女性ホルモンが急激に減少して男性ホルモンが優位になることもあります。
男性ホルモンそのものに薄毛になる働きがあるわけではなく、
5αリダクターゼと結びついてしまったときに生成されるジヒドロテストステロンによって脱毛症に悩まされてしまうのです。
ストレスによって
ストレスも薄毛の原因になることがあります。
ストレスを抱えると、ホルモンバランスが崩れたり睡眠不足なります。
これらが薄毛の原因に直結するためです。
冒頭からお話していますが、ホルモンのバランスが崩れてしまうと毛周期が乱れて薄毛になります。
ストレスを感じるとストレスホルモンは分泌されて、エストロゲンの減少が見られます。
精神的にストレスを感じているときに、月経の周期が乱れたり止まったりすることがあるのはそのためです。
そして、睡眠不足も薄毛の原因になります。寝ている間に分泌される、成長ホルモンが十分に分泌されなくなるためです。
ストレスなく過ごすことも難しいですが、ため込まないように適度に息抜きをすることも大切なことなのです。
おわりに
女性の薄毛対策は難しいこともあります。
自分がどのタイプの薄毛でどのような対策を取るべきかは、自己判断せずに専門医に診てもらうことが大切です。