女性の円形脱毛症が出来る場所や種類は?
突然10円玉ほどの大きさで毛が抜け落ちてしまう円形脱毛症。
男女問わず、様々な原因によって出来てしまいます。
円形脱毛症の症状が出来る場所は、頭皮だけでなく全身です。
その中でも脱毛しやすい場所が、頭皮なのです。
円形脱毛症の種類は以下の5つが挙げられます。
円形脱毛症の種類 | 症状 |
---|---|
単発型 | 一か所円形に脱毛してしまう |
多発型 | 二か所以上円形に脱毛してしまう |
蛇行型 | 脱毛が帯状に進行していく |
全頭型 | 全体に脱毛斑ができ、脱毛してしまう |
汎発型 | 全頭が進行し、すべて抜けきってしまう |
自分の進行状況がどれくらいなのか知ることは薄毛改善をする上でとても大切です。
自分の状態が分からない場合は、専門医に見てもらうようにしましょう。
円形脱毛症の主な原因とは
円形脱毛症の原因は、まだまだ分からないことも多くあり様々な説があります。
主な原因として挙げられるのは以下の3つです。
- 自己免疫異常
- ストレス
- 出産後のホルモンバランス
現在、円形脱毛症の原因としてもっとも有力だと言われているのが、自己免疫異常です。
自己免疫異常とは自分自身の細胞を攻撃してしまう疾患のことで、毛根の細胞を異物だと誤って判断して攻撃してしまうため、円形脱毛症になってしまうと言われています。
ストレスを感じると、血行不良になります。血液によって髪の成長に必要な栄養運ばれているため、髪まで栄養が行き届かなくなってしまいます。その結果、弱い髪の毛が増え薄毛の原因に繋がってしまうのです。
産後抜け毛に悩む女性は多くいます。
妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増えます。
これらの女性ホルモンは、発毛促進や抜け毛を抑える作用があるので妊娠中は髪の毛が抜けにくくなるのです。
しかし、産後は急激にこれらのホルモンが減少し、髪の毛が抜けやすくなっています。
また、子育てのストレスや栄養不足も重なり、髪に栄養が行き届かなくなってしまうことも抜け毛の原因に繋がるのです
円形脱毛症の治療
円形脱毛症の治療法は様々あり、進行の度合いや年齢や体質などによって治療法が異なります。
※基本的に保険適用されますが、治療法によっては保険適用外の方法もありますので注意が必要です。
軽度の治療
- ステロイド療法
- PUVA療法
- 直線変更近赤外線照射療法
- 液体窒素療法
- ドライアイス圧低療法
ステロイド剤を注射する代表的な治療法です。
患部に直接塗布する外用薬、飲んで体内に取り込む内用薬の2種類あります。
副作用があるので、すべての人が受けられる治療法ではありません。
紫外線を照射して、毛根を攻撃するリンパ球の動きを抑える方法です。
子供や妊娠中の方でも可能な治療法ですが、日焼けや痛みを伴う場合もあります。
体内の奥まで届く、特殊な赤外線を脱毛斑に照射する方法です。
副作用はほとんどないそうですが、治療時に痛みや熱さを感じる場合もあります。
脱毛している箇所に刺激を与えることでリンパの動きを活性化させ、発毛を促します。
治療時、痛みを強く感じる場合もあります。治療可能な範囲や期間が限られています。
ドライアイスを患部に当て、刺激することでリンパの動きを活性化させて、発毛を促す治療法です。
痛みを伴うので、子供には向いていない治療法です。
重度の治療
- ステロイドパルス療法
- 局所免疫療法
ステロイドを大量に注射する治療法です。
通常のステロイド療法の10~20倍のステロイドを投与するので、
入院での治療になります。
また、頭痛や発熱や不眠に悩まされたり、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるなどの副作用がある点をきちんと理解して受ける必要があります。
局部に薬剤を塗り、かぶれさせることで自己免疫の攻撃対象を毛根からかぶれの部分へ集中させる方法です。
ほどんど副作用はありませんが、体質に合わない場合もあります。
即効性はありませんが、女性や子供でも可能な治療方法です。
医師と相談しながら、自分の体質や状態に合った治療法を行うようにしましょう。
円形脱毛症の隠し方
- 増毛スプレー
- ヘアコンタクト
- ウィッグ
手軽で様々な色や価格の商品があります。
薄毛だけでなく、白髪も同時に隠せるのでおすすめです。
細かい繊維を髪に付着させ密度を高めるので、脱毛面積の小さい方にお勧めです。
プロピアから発売されている頭皮と一体化させて自然に生えているように見せてくれる商品で、
脱毛箇所を隠すのもいいでしょう。ドラマや映画の撮影でも使われるほど、その見た目はごく自然なものです。
費用は掛かりますが、色も豊富で自然に仕上がります。
また、どなたでも使用可能な点もいいところです。
おわりに
円形脱毛症は、老若男女問わず起こりうるものです。
脱毛のショックを受けるかもしれませんが、
すぐに対策を取り、根気よく治療していくことが大切です。