子供の円形脱毛症の原因とは？症状の特徴と対処・治療法

円形脱毛症と聞くと大人の男性が発症しているイメージを持たれると思いますが、実は子供が発症する円形脱毛症もあります。ではその種類や特徴、気になる治療法をご紹介していきます。

子供の円形脱毛症の種類・特徴について

円形脱毛症を発症する前兆としては大量なフケや痒みを生じます。症状が進行している場合は引っ張ると簡単に髪が抜け落ちてしまいます。抜けた髪の特徴としては切れ毛や尖っていたりします。
頭部だけではなく爪にも異常が現れることもあります。爪につまようじを指したような小さなへこみが無数に出現します。横筋が入る場合もあり、歪んだ爪が生えてくることもあります。

円形脱毛症には5種類あり、全て放置していて完治する物ではありません。10円玉サイズの脱毛斑が現れた場合は早期の治療をおすすめします。また円形脱毛症の恐ろしい所は頭部だけではなく体毛全てに進行する恐れがある事です。

子供の円形脱毛症の原因

円形脱毛症は原因が完全に解明されていません。最も有力なのが「自己免疫応答」で、ストレスで自律神経と内分泌のパランスを崩すことにより誘発されると言われています。

大人も子供も原因は同じと考えられており、アレルギーになりやすい体質のおよそ3人に1人は円形脱毛症になりやすい可能性があります。子供でも学校や家庭に大きなストレスを抱えていると精神的な問題から円形脱毛症を発症してしまいます。

子供の円形脱毛症は治る？

子供の円形脱毛症は多発融合型の蛇行状脱毛症を発症しやすく、単発型や多発型と比べると完治しにくく治療期間も長くなります。単発型は一般的に治りやすく1年程度で約80％が完治します。それ以外の場合は症状が悪化するケースが多く長い場合は10年以上の治療を要する場合があるのも現実です。
子供にとって突然髪の毛が抜けてしまうことは大きなストレスとなり、多感な時期になると周囲の目も気になりますので人間関係に問題を抱えてしまう場合があります。円形脱毛症にからかわれてしまったり、よりいじめの的になってしまったりします。友人の悪気のない一言でも本人は大きく傷ついてしまい不登校に陥る場合もありますので、大人がしっかりとサポートしなければいけません。

子供が受けられる円形脱毛症の治療

原因は同じとされる円形脱毛症ですが、治療も大人と一緒という訳にはいきません。ステロイドの投与は副作用の影響が大きく治療より悪影響を及ぼす可能性の方が高いです。安全性や苦痛の少ない治療を選ぶことをオススメいたします。

部位や進行によって治療は異なりますので、詳しい治療法や副作用を本人と大人でしっかりと話し合って完治を目指しましょう。局所免疫療法は特殊な薬品を脱毛斑に付けて人工的にかぶれを起こす方法です。それにより自己免疫応答の毛根への攻撃を弱めることが出来、症状を改善していきます。ただ、アレルギーを持っている場合は症状がひどくなる場合もありますので、注意しましょう。
内服薬・外用薬は様々な種類があり、ステロイド以外の治療薬を用います。頭皮の血流を改善させたり、髪の毛の成長因子を促進させるなど様々です。
治療中は本人が嫌がらない範囲で帽子やウィッグで隠したり、増毛スプレーや増毛パウダーで隠すとストレスの軽減にもつながります。

子供でも使える育毛剤

副作用でお子さまの頭皮に影響が出るのが不安な方は添加物・香料無配合のチャッチアップがオススメです。使用前に軽くパッチテストを行うと更に安心ですね。

こちらの商品も無添加で防腐剤も入っていません。ノンアルコールのためお肌への刺激も少ないです。

病院の何科に行くべき？皮膚科？小児科？

子供だからと言って必ず小児科を受診する必要はありません。専門的な治療が出来るのは皮膚科です。かかりつけの小児科がある場合は主治医に相談し、皮膚科への紹介状を作成してもらうことも可能です。専門的な治療が受けられるならかかりつけの小児科でも構いませんが、皮膚科と小児科を合わせて受診し子供への影響を考慮しつつ治療にあたりましょう。

大人の円形脱毛症との違い

大人との違いは上記でも触れましたようにもともと発症しにくいとされている「蛇行状脱毛症」を発症しやすいということです。蛇行状脱毛症とは髪の毛の生え際が帯状に抜けていく状態で「単発型」に比べると治療に時間を要するケースが多いのです。少しでも円形脱毛症の症状が現れた場合はかかりつけ医を早急に受診するよう心がけましょう。

最後に

子供の円形脱毛症を紹介してきましたが、治療が難しい事が分かりましたね。治療中は毎日使うシャンプーにも気を配るようにしましょう。なるべく刺激性の少ない天然由来成分の物を選び、ダメージを与えないようゴシゴシあらわず、手のひらでマッサージするように洗いましょう。洗い残しがないようしっかりシャンプーを流すことも忘れないでくださいね。