わさびの辛み成分には殺菌・抗菌作用があります。また、コラーゲンの生成を助ける効果もあるため健康や美容に効果があると言われていますが、なんと育毛効果もあるという研究結果が発表されたのです。
今回は、わさびの育毛効果についてお話いたします。
わさびに育毛効果はある?
わさびに含まれる成分を毛乳頭細胞に培養することで、ミノキシジルよりも活性効果があるかもしれないと発表がありました。
葉に含まれる「イソサナポリン」という成分と根茎に含まれる「6-MSITC」という成分が毛乳頭細胞を活性化させるそうです。
そのメカニズムとは?
わさびに含まれているイソサポナリン、6-MSITCの2つの成分が毛乳頭細胞を活性化させる働きがあります。毛乳頭細胞から分泌されたものによって、毛母細胞の細胞分裂が促進されてることで育毛効果があるとされています。
また、毛乳頭細胞から分泌されるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)が増殖されることも分かっています。VEGFは、新しく血管を生成する働きのあるホルモンのため髪の成長に必要な栄養分を運ぶ環境が良くなる効果があります。
どんなわさびがいいの?
西洋わさびが使用されているスーパーやコンビニ等で購入できるチューブのわさびには、育毛効果があるとされる成分は含まれていません。
日本の限られた場所で育てられたわさびのことを本わさびといい、その本わさびに含まれる成分に効果があるとされています。味や香りが似ているため、西洋わさびが多く使われていますが本わさびとは違う植物なのです。
本わさびは栽培の難しい植物といわれています。きれいな水と安定した水温が整った環境が必要と言われ栽培の条件が大変厳しく、成長するのに時間がかかる上に、大量生産をすると病気にかかりやすい植物なのです。
食べる?塗る?育毛対策に使う方法とは?
わさびは頭皮に直接塗ってはいけません。わさびは刺激物ですので、直接塗ると頭皮が炎症を起こしてしまう場合もあります。頭皮の炎症は、髪の毛が育つ環境を乱してしまい逆効果になる可能性もありますので注意してください。
本わさびを食べることで、有効成分を体内に取り込みましょう。
しかし、育毛効果があるからといって食べ過ぎてしまうのはよくありませんので注意してください。食べ過ぎてしまうとお腹を壊したり、味覚障害になる可能性もあります。
適量は一日に3~5gが健康にいいとされています。刺身や寿司などの横に添えられている量が約2~3gといわれています。
わさびのみを摂取するのは大変かと思います。刺身・寿司・蕎麦のめんつゆに混ぜるなど一般的なわさびの食べ方の他に、サラダのドレッシングに入れ味のアクセントにして摂取する方法があります。イソサポナリンは、葉のほうに含まれているため葉わさびまで食べきりたいですね。葉わさびは、醤油漬けやおひたしにすると食べやすくなります。
わさびが苦手な方は、油分のあるマヨネーズなどと合わせて食べると辛みが抑えられて食べやすくなります。
わさび育毛の注意点
わさびは育毛効果が期待されているだけでなく、健康や美容にも効果があるとされています。食べ過ぎてしまわないよう、気を付けながら摂取していきましょう。
本わさびに含まれる2つの成分が毛乳頭細胞を活性化させるという研究結果がでていますが、人体での検証結果はまだありません。
おわりに
今回はミノキシジルよりも活性効果が期待されている本わさびに含まれる2つの成分があることをご紹介致しました。
本わさびの大量生産が難しいことや、研究が細胞段階であるので実用化に向けてはまだ時間がかかりそうですが、
今後、わさびを摂取し続けることで育毛効果があるという確かな研究結果が出ることを期待していきたいですね。