もくじ
AGEとは?
Advanced Glycation Endproducts(終末糖化産物)の頭文字をとりAGEと呼んでいます。
糖化とは、たんぱく質と糖質が結びつき、たんぱく質が劣化してしまう反応の事です。
糖化したたんぱく質からは、悪玉物質が多く発生します。この悪玉物質がAGEなのです。
AGEは血管の状態を悪くしてしまいます。髪の毛が成長するためには、健康な血管でなければなりません。血管から髪の成長に必要な栄養素などを運ぶからです。
AGEは体内の活性酸素の発生量を増やす原因になります。
AGEはどのように発生するのか
AGEは体内で発生するだけでなく、食品からも体内に入ってきます。日々の食事を気を付けることでAGEの発生を少なくすることができます。
薄毛予防に体を糖化させない食事の選び方
体を糖化させないためには、日々の食事に気を付ける必要があります。大昔と今の食事は大きく変わっています。一万年前に比べて、現代では多くの糖質を摂取するようになりました。
現代人の4大疾患である「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」「糖尿病」は、すべてAGEと活性酸素が影響を与えて起こっています。大昔の人々は、これらの病気にはかかりませんでした。
この時代に、大昔のような食事をするのは大変難しいですが、食事を改めることが薄毛の進行を防ぐことに繋がります。
AGEを生み出さない食生活
AGEを発生させないためには、糖質を制限しましょう。
白米・小麦粉製品・砂糖といった、食物繊維が取り除かれた食品はAGEを発生しやすくしてしまいます。
ご飯・パン・うどん・小麦粉と砂糖を使用したお菓子など普段よく食べるものにこれらの食品は当てはまります。
どのような食品・料理がいい?蒸す?煮る?
どの食材にもAGEが含まれていますが、生の状態よりも火を通した状態のものの方がより多くのAGEが含まれます。「揚げる」「焼く」「蒸す」「煮る」と火を通す方法も様々ありますが、どの方法がよりAGEが発生しにくいのでしょうか?
「揚げる」「焼く」などの高温調理を行うと、メイラード反応*が起こり、AGEが発生します。AGEの発生をより減らすには、「蒸す」「煮る」が最適であることが分かります。
紫外線や空気に長時間触れていた干物や加工され長時間保存されていた肉にもAGEは多く含まれています。電子レンジで温めた場合、焦げ目はつきませんが、AGEが増えますので注意が必要です。
AGEの少ない食品について
同じ食品であっても、調理状態によって違うことが下の表をみて分かるかと思います。
食品 | AGE値(100g中) | 調理方法 |
---|---|---|
牛肉 | 707 | 生 |
800 | ステーキ(レア) | |
2657 | シチュー | |
10058 | ステーキ(フライパンで焼く) | |
7497 | 直火焼き | |
卵 | 2749 | 目玉焼き |
173 | スクランブルエッグ(加熱1分) | |
223 | オムライス(低温12分) | |
きゅうり | 31 | 生 |
たまねぎ | 36 | 生 |
バター | 23340 | |
マヨネーズ | 9400 | |
牛乳 | 5 | 脂肪分4% |
しょうゆ | 60 |
腸内環境をよくして、薄毛を予防しよう!
薄毛は体内が老化している証拠
薄毛・シワ・たるみなどは、見た目を老けてみせてしまいます。
体内の老化によって、見た目も老けてくるのです。
裏を返せば、体内の健康状態をよくすることで老化のスピードを遅らせたり、薄毛が改善できるということでもあります。
体内の老化を食い止める為には、どうすれば良いのでしょうか?
老化を食い止めるには
身体を老化させてしまう要因として、以下の2つが挙げられます。
- AGE
- 活性酸素
先ほどもお話したように、体内の糖化が薄毛の原因になっていしまいます。
AGEの発生しにくい食品や調理法を選ぶ必要があります。
活性酸素は体内物質の中でも、非常に酸化力が強いです。細胞など体内を劣化させてしまいます。
腸内細菌には、抗酸化力があります。
活性酸素の働きを抑える為に、腸内細菌を活性化させましょう。
おわりに
「AGE」と「活性酸素」が薄毛だけでなく老化や4大疾患の原因になっていることが分かりました。
身体の状態と髪の毛の状態は密接に関係しています。
裏を返せば、身体が健康であれば薄毛の進行を遅らせたり、もっと良くなれば髪の毛が復活することも夢ではありません。
いつも何気なく口にしているものは実は髪に悪影響を与えています。
現代の食事から、完全にAGEの発生を防ぐことは難しいですが、
日々の食事を気を付けることが薄毛改善には必要なことなのです。
AGEと活性酸素をできるだけ抑え、髪も身体も健康になりましょう!