肥満が薄毛を進行させる?!腸内細菌にいい食材を食べよう!

肥満は薄毛を引き起こす原因になりうることがわかりました。また、腸内細菌を活性化させることが薄毛の進行を遅らせたり、髪の毛が復活する可能性があるかもしれません。

今回は、腸内環境と髪の毛の関係についてお話します。

腸が元気なら髪も元気になる!

いいサプリメントを飲んでも、腸の働きが活発でなければ摂取の効率はよくありません。
また、腸内細菌は、免疫細胞を活性化させて外から侵入してくる病原体を排除します。

毛母細胞と腸の健康は繋がっています。腸内細菌は、髪の栄養を作り出します。
つまり腸内の健康を保つことで、髪も身体も健康的なるのです。

毛髪と頭皮の関係


髪の毛は「毛幹」「毛根」「毛球部」の大きく3つに分けられます。

毛幹は、頭皮から見えている部分のことを指します。この部分が健康的になるためには、毛根や毛球部が健康的でなければなりません。
 
 

毛の構造

「毛幹」の成長に深く関係している毛乳頭細胞などそれぞれの部分の役割を見ていきましょう。

毛細血管

頭皮に張り巡らされており、毛を成長させるために必要な栄養素を毛乳頭へ運んでいます。十分に運ぶためには、毛細血管の流れが良くなければなりません。頭皮の環境が良くなければ、流れは良くなりません。

毛乳頭細胞

毛乳頭に運ばれた栄養素は、毛乳頭細胞に届きます。毛乳頭細胞で細胞分裂が繰り返されることで「髪の毛」が生まれます。毛乳頭細胞の活発な動きが、健康的な髪の毛を育てる鍵になっています。

毛根

頭皮に埋まっている部分で、末端には毛球部があります。さらに毛球部には毛乳頭があり、その中の毛乳頭細胞から栄養を受けています。

髪の毛の育つ環境にするには

髪の毛の成長には毛細血管からの栄養がきちんと伝達されることが大切だと分かりました。

特に、髪の毛を蘇らせるためには「毛球部」「頭皮」の働きが重要になってきます。
これらの部分が活性酸素からのダメージを受けてしまうと、老化してしまいそれぞれの働きを劣化させてしまいます。体の中でも、活性酸素のダメージを受けやすい場所なのです。

さらに、毛母細胞が活性酸素からダメージを受けると、毛髪を作り出すことがでなくなります。

これらの状態を回避するためには、腸内細菌を活性化させることが重要になってきます。

抗酸化力と薄毛の関係

放射線や紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生します。活性酸素は、髪の毛だけでなく身体にも悪影響を与えてしまうのです。そのため、活性酸素からの害をできるだけ受けないために「抗酸化力」が備わっています。

人間の体に備わっている抗酸化力ですが、20歳をピークにその力は低下してしまいます。ですが、腸内細菌には活性酸素から守ってくれる機能が備わっています。

肥満は薄毛を進行させる


腸内細菌の中には、身体を痩せやすくする菌と太りやすくしてしまう菌が存在します。
後者の菌が多いと薄毛になってしまう可能性が非常に高いと言われています。

さらに、肥満の体では活性酸素が生まれやすくなっています。
活性酸素は薄毛の大敵です。細胞などをはじめとする体内の機能を劣化させてしまいます。

ワカメや昆布は薄毛に効く?おすすめの食べ物

食物繊維には、水溶性のものと不溶性のものがあります。
海藻類には腸内細菌の活性化に必要な水溶性の食物繊維が含まれています。ですので、ワカメや昆布は薄毛に効くということになります。

水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維はそれぞれどのような働きをするのでしょうか。

水溶性の食物繊維の働き
水に溶けてゲル状になる性質を持っています。腸内細菌を活発にさせて発酵が起こり、細菌を増やす働きがあります。また、発酵は細菌の働きによって健康になる効果のある物質になることをいいます。
不溶性の食物繊維の働き
腸内にある食べ物のカスと細菌の死骸をからめとりながら便のかさを増やします。不溶性の食物繊維が不足すると、腸内に残ったカスが腐敗菌を増させてしまいます。

食物繊維が豊富な食べ物

腸内環境を整える為に、食物繊維が豊富なものを摂取するようにしましょう。

水溶性の食物繊維が豊富
  • 豆類・・・いんげん豆、小豆、大豆、ひよこ豆、えんどう豆など
  • 海藻類
  • その他・・・ニンニク、ゴボウ、こんにゃく、梅干し、アボカド
  • ねばねば食材・・・メカブ、納豆、オクラ、モロヘイヤ、山芋、サトイモ
不溶性の食物繊維が豊富

豆類やねばねば食材は、水溶性の食物繊維にも豊富です。また、香味野菜やきのこ類は抗酸化力も高いです。

  • 豆類・・・インゲン豆、ひよこ豆、小豆、大豆、エンドウ豆、枝豆
  • おから
  • ねばねば食材・・・納豆、モロヘイヤ、オクラ
  • 香味野菜・・・しそ、ニラ、パセリ
  • きのこ類・・・きくらげ、干しシイタケ、エリンギ、えのきだけ、シメジ
  • 乾物・・・かんぴょう、切り干し大根

悪玉菌にいい働きをさせるのは食物繊維

腸内細菌の中でも悪玉菌と聞くと、悪さをするイメージがあるかと思います。しかし、悪い働きをするだけではありません。悪玉菌の中でも代表的なものである大腸菌ですが、腸に病原体が侵入してきた際に病原体を追い出す働きをしてくれます。

悪玉菌がこのようにいい働きをしてくれるのは、腸内で食物繊維が豊富な時です。しかし、お肉や油の多い物が多い場合に悪玉菌は過剰に繁殖して活性酸素を発生させてしまいます。そして、それはまた薄毛の原因になってしまうのです。

悪玉菌にいい働きをしてもらうためにも、食物繊維が豊富な食材をきっちりと食べるようにしましょう。

おわりに

今回は、腸内細菌が髪にいい働きをすることや肥満が薄毛を引き起こしている理由についてお話しました。

結論としては、食事は腹八分目を心がけて肥満にならないように気を付けること。
そして、腸内細菌の働きが髪の成長に影響しますので、食事には腸内の健康を保つために水溶性・不溶性の食物繊維を取り入れること。

このポイントを押さえれば、薄毛の進行が遅くなるはずです。さらに髪が成長する環境が整っていけば、髪が復活していく可能性も見えてきます。髪だけでなく、身体全体も健康的になります。

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