髪の清潔を保つことは大切なことですが、よかれと思い使用していたシャンプーが実は薄毛の原因となっていたのです。
毛根のつくり、ヘアサイクルについて
毛根のつくり
皮脂腺の下のバルジ領域には毛根幹細胞があります。毛根幹細胞では、毛母細胞や毛球を作り出しています。
しかし、バルジ領域は毛球などよりも浅い場所にあるため、シャンプーの害を受けやすいです。
ヘアサイクル
成長期、退行期、休止期を繰り返すのがヘアサイクルです。頭には10万~15万本の髪の毛が生えています。髪の毛は、1本1本ヘアサイクルが違います。
髪の毛は、成長期のものが全体の約85%なので一日に100本近く抜けるのが正常な状態と言えるでしょう。
頭皮の環境が悪くなったりストレスによって、ヘアサイクルが乱れてしまうと髪の毛が十分に成長せず、薄毛になってしまいます。
- 成長期…約2~7年の間、髪の毛を太くしながら毎日0.3mm伸ばしていきます。
- 退行期…約1~2週の間で、毛球の退化し始めることによって髪の成長がストップ。
- 休止期…約3~4ヶ月ので、毛球は退化しきってしまい、髪の毛が抜け落ちます。
シャンプーの界面活性剤の細胞毒性とは?
細胞にダメージを与えたり、死滅させてしまうなどの害を与える毒性のことを細胞毒性と言います。
この細胞毒性がシャンプーの界面活性剤に含まれているのです。
毛母細胞や毛球をつくりだしているバルジ領域に存在している毛根幹細胞は、頭皮から僅か1~2mmのところにあり、界面活性剤の細胞毒性にされされる可能性が非常に高いです。毛根幹細胞が細胞毒性にさらされてしまうと、髪の毛の成長に必要な、毛母細胞が生み出されなくなってしまいます。毛母細胞が細胞分裂することで、髪の毛が生み出されていくため、細胞毒性によって毛根幹細胞が壊されてしまうといずれは、髪が育たなくなったり、産毛程度しか育たなくなってしまいます。
無添加にだまされてはいけない
無添加と聞くと、身体に悪い物が一つも入っていないという印象を受けます。
しかし、ここに落とし穴があるのです。
発がん性物質やアレルギー物質が含まれるとして、旧厚生省が使用を制限した物質などを「指定成分」と言います。
この指定成分に定められている成分、国内では102指定されています。
これは、他の国に比べて基準が低いのです。
アメリカでは約800、ヨーロッパにおいては約5000もの成分が、指定成分とされています。
比べて見れば、日本の基準が緩いのは一目瞭然です。
他の国で、使用されない成分を日本では平気で使用されてしまいます。
ですので、「無添加」という言葉を信用しきってはいけません。
常在菌とは?
シャンプーにはパラベンなどの防腐剤が入っていることをご存知でしょうか?
この防腐剤によって、髪の毛の常在菌がいなくなってしまうのです。
常在菌は、頭皮の皮脂や汗を餌とし、頭皮環境を弱酸性にする働きがあったり、雑菌などの侵入を防いでくれます。つまり、私たちの頭皮を守ってくれている必要不可欠な存在なのです。
しかし、シャンプーに含まれる防腐剤の効果は非常に強く、開封後数年たってもシャンプーにはカビが生えたり腐ることもありません。それ程強い殺菌効果がある防腐剤は、常在菌も殺してしまうのです。
常在菌が防いでくれていた雑菌の影響で、毛穴や頭皮が炎症してしまったりします。
シャンプーは頭皮だけでなく毛髪も傷める
シャンプーが如何に頭皮に悪影響を及ぼすかお話してきましたが、それだけでなく毛髪も痛めつけてしまうのです。
目に見える部分に生えている髪、つまり毛髪は死んだ細胞と言われているのはよく耳にするお話です。主成分はたんぱく質で、基本的に1本の髪の毛は3層になっています。
一番外側にあるのが、キューティクルです。キューティクルはうろこ状に重なる細胞で、外からの異物の侵入を伏せいたり、内側の水分を保つ働きがあります。
また、髪の毛1本1本を皮脂がコーティングしてくれることで、毛髪が痛んだり乾燥するのを防ぎます。このコーティングが十分にされていない場合、キューティクルがめくれてしまい、その隙間から内部に異物などが侵入して悪影響を与えてしまいます。
髪をコーティングしてくれるリンスやトリートメントをしっかりつけているとしても、皮脂以上の効果は得ることができません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、シャンプーに含まれる成分がこれから生えてくる髪や現在生えている毛髪にどのような悪影響を与えてしまうかお話しました。
脱シャンプーをして、健康的な髪を目指してみませんか?
実際にシャンプーを使用しない場合の洗髪の方法については、こちらの記事を読んでみて下さい。