髪の毛が抜ける原因は一体なんでしょう？遺伝、ストレス、アトピーによるものなど様々な要因がありますが、その中の一つに“ジヒドロテストステロン（DHT）”があります。このジヒドロテストステロンとは一体何なのかその正体と薄毛の原因を探っていきましょう。
もくじ
ジヒドロテストステロンがハゲの発生原因？
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンと酵素である5αリダクターゼが結びついた時に生成されるものです。
それぞれ単体では悪さはしないのですが、結びつくことによってヘアサイクルの乱れを生み出し、抜け毛の原因となってしまうのです。このジヒドロテストステロンはAGEの原因を生み出すだけではなく前立腺肥大症、ニキビの発生の原因をも生み出してしまう迷惑な存在でしかありません。このような迷惑しか生み出さないジヒドロテストステロンですが実は生まれる前には男性器を作り出すという重大な役割を果たしているの、まったく必要ないという訳ではないのです。
5αリダクターゼは男性の側頭部や後頭部の皮脂腺や、頭頂部や前頭部の毛乳頭に多く存在するため該当箇所の薄毛に悩んでいる方はジヒドロテストステロンが悪さをしているという事になりますね。
ジヒドロテストステロンを抑制する食べ物は？
ジヒドロテストステロンは食事で抑制する事が可能です。食事を楽しみながら薄毛を解消できるならとっても嬉しいですよね。では早速気になる食事内容を見てみましょう。
亜鉛
ジヒドロテストステロンを抑制する食べ物はズバリ亜鉛です。亜鉛はジヒドロテストステロンになる前の5αリダクターゼを抑制する働きがあるのです。亜鉛は育毛にも効果のある成分の一つですから一石二鳥の働きが期待されます。よりよく吸収したい方はビタミンCと一緒に摂取するとより効果が得られるでしょう。亜鉛は生ガキ、レバー、大豆、牛肉、卵などに含まれていますので栄養バランスを考えつつ食事に取り入れてみてくださいね。
大豆イソフラボン
もう一つは大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンには女性ホルモンの一つであるエストロゲンによく似た構造をしているため、女性ホルモンを増やす効果が期待されています。エストロゲンが増えることによりテストステロンは抑制されジヒドロテストステロンの原因の一つが抑えられるのです。大豆イソフラボンは大豆製品に含まれていますのでお豆腐や豆乳、納豆など大豆製品を中心に食事に取り入れてみてくださいね。
ジヒドロテストステロンを抑制する生活習慣は？
薄毛の原因であるジヒドロテストステロンは生活習慣でも抑制する事が可能です。では一体どんな生活習慣が髪にとって悪影響を与えているのか見ていきましょう。
たばこやお酒の飲みすぎ
たばこは百害あって一利なしです。たばこを吸うと薄毛の原因である男性ホルモンのテストステロンが増加してしまうのです。また髪を作るために必要な栄養素であるビタミンが少なくなりますので髪の毛に栄養が行き渡らず細く痩せてしまうのです。たばこは髪にとっても健康にとってもメリットはありませんのでこれを機に禁煙に踏み出してみてはいかがでしょうか。
お酒の飲みすぎもよくありません。お酒を分解する途中で発生するアセトアルデヒドが大量に残ってしまうことで男性ホルモンのテストステロンを増殖させてしまうのです。テストステロンが増殖することはジヒドロテストステロンの増殖にもつながります。また、アルコールの分解に肝臓の働きが追い付かなくなりタンパク質の合成が間に合わない、分解に栄養素を奪われてしまうため髪の毛を作るために必要な成分まで不足してしまいます。お酒の飲みすぎは命の危険にもつながりますのでたしなむ程度にとどめておきましょうね。
ストレス
ストレスを長く溜め込むとストレスを排除するため活性酸素を除去しようとするのです。その際に使用される成分が亜鉛で亜鉛が消費されることにより5αリダクターゼの抑制が困難になってきます。そうするとジヒドロテストステロンが増える原因を作り出してしまい、薄毛に繋がるという事なのです。
また、ストレスは自律神経の乱れや血行の流れが悪くなってしまう事から髪の健康状態をも損ねてしまいます。ストレスを感じた場合はしっかり睡眠時間を確保するなど、自分がリラックスできるよう趣味に没頭したりどこかへ出かけてみてリフレッシュするのもいいかもしれませんね。
ジヒドロテストステロンは運動をすると排出できる？
ジヒドロテストステロンは有酸素運動をすることにより排出できる効果があるとされています。ただし、過度な運動は逆にテストステロンの増加を促してしまいますので絶対にやめましょう。適度に身体を動かす程度で大丈夫です。身体を動かすことは健康な体つくりや、ストレス解消にもつながりますので、ウォーキング、ジョギング、水泳など無理なく続けていくことが大切です。
最後に
薄毛の原因である“ジヒドロテストステロン（DHT）”についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか？生活習慣の改善や、ちょっとした運動、食事に気を配るなど自分にとって簡単に続けられることから始めてみてください。無理な改善はかえってストレスを生み出す原因となってしまいます。テストステロンや5αリダクターゼを上手に抑制して薄毛の原因を減らしていきましょう！
育毛剤や医薬品でもジヒドロテストステロン（DHT）を抑えるものがありますので試してみるのもいいかもしれませんね。
