男性ホルモンが多いと薄毛になりやすいのか?
薄毛の人は男性ホルモンが多いです。しかし、男性ホルモンが少ないと疲れやすくなったりします。ただやみくもに男性ホルモンを減らすのは良くないのです。
髪の毛の成長サイクルが乱れ、新しい毛が生えてこなくなることで薄毛が進行してしまいます。
毛母細胞が毛細血管から栄養を上手く受け取ることが出来なくなると新しい毛が成長しなくなります。
毛母細胞に悪影響を及ぼすのが、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンです。
ジヒドロテストステロンは、テストステロンという男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素と結びつくと発生する男性ホルモンの一種です。
しかし、薄毛の原因になるからと言って「テストステロン」を減らそうとするのは良くありません。
テストステロン自体は薄毛に影響を与えませんので、5αリダクターゼと結びつくことを防ぐ必要があります。
- 筋肉や骨などを作りだし、男性らしい身体つきに
- 活動に対するパワーを生み出す
- 性機能を保つ
テストステロンと5αリダクターゼが結合してDHTが増えることで、薄毛になってしまいます。
ですので、5αリダクターゼを抑えることが必要です。
牡蠣やうなぎなど亜鉛が豊富な食べ物は、5αリダクターゼを抑える効果があると言われています。
5αリダクターゼの抑制方法やDHTが増えるメカニズムなど詳しくはこちらの記事をご覧ください。
女性も男性型脱毛症?ストレスや無理なダイエットは×
女性にも男性型脱毛症になる可能性はあります。
以下の条件に当てはまる場合に症状がみられることが多いと言われています。
- 過度なダイエットをした
- 更年期の症状がみられる
- 閉経をしている
- ストレスを強く感じる生活が続いていた
女性の男性型脱毛症はなぜ起こる?
男性に比べ1割程度ですが、女性にもテストステロンという男性ホルモンはあります。
女性の体内にある女性ホルモンは、「エストロゲン」「プロゲステロン」の2つが主です。
エストロゲンは、卵胞ホルモンとも呼ばれ、子宮を増殖させる働きがあります。
プロゲステロンは、エストロゲンが生み出した子宮内膜を受精しやすい状態にする働きがあります。
過度なストレスがかかると、プロゲステロンはストレスホルモンになります。
ストレスから身体を守るためにストレスホルモンが発生しますが、増えすぎてしまうと活性酸素が発生して身体に悪影響を及ぼします。
そのうえ、エストロゲンの分泌量も減ってしまうのです。
過度なストレスによってストレスホルモンが生まれ、
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが減少してしまうと
ホルモンのバランスが崩れてしまい月経が来ないという症状がでることがあります。
過度なダイエットによって同じように月経が止まってしまうこともあります。
このようにストレスや様々な原因でホルモンバランスが崩れると、女性ホルモンが減少してしまい男性ホルモンが優位になるのです。
そして毛母細胞にある5αリダクターゼと結びついてしまうと、男性型脱毛症の症状が女性でも起こってしまうのです。
男性ホルモンは減らすとダメなの?
前半にもお話したように、テストステロンを減らしてしまうのは良くありません。
男性が男性らしく健康的に生きていくためにテストステロンは大切な役割をしています。
反対に、注射などで男性ホルモンを無理に増やすのもよくありません。
ホルモンはバランスが大切なのです。
運動で性ホルモンの増やそう
「食事」「睡眠」「運動」の3つで性ホルモンが増えていきます。
適度な運動でホルモンを増やすには、具体的にどうすればいいもでしょうか?
男性の場合は、筋トレをすることで性ホルモンが生まれます。
但し、筋肉量を増やしすぎも良くありません。
直接的に薄毛の原因になるわけではありませんが、
筋肉量が増えるとテストステロンが増えるからです。
そのテストステロンが5αリダクターゼと結びついたときに
薄毛の原因になってしまうので、結合するのを防ぐ努力も必要です。
楽しく無理をしない程度に筋トレをするのが健康や薄毛対策にいいのです。
対して、女性の場合は、筋トレではなくストレッチやウォーキングなど
自律神経のバランスを整えてくれリラックスして行える運動が適しています。
ヨガなどもオススメです。
運動によってバランスよく性ホルモンを発生させて、
身体全体の健康を得るとともに髪の健康も得ていきたいですね。
おわりに
いかがでしたか?
女性にも男性型脱毛症が起こり得えたり、薄毛の原因と言われていた「男性ホルモン」が
実は5αリダクターゼを結合することでDHTになり初めて髪の成長に影響すること。
男性ホルモン自体は、心と身体の健康に欠かせない存在であることが分かりました。
性別問わず、ホルモンバランスを整えることで、薄毛を改善できるだけでなく身体も健康的になれます。
薄毛に適した「食事」「睡眠」「運動」をするように心がけるようにしましょう。