前回の記事は読んでいただけたでしょうか?
清潔が好きな日本人にとっては、衝撃的な内容ではあったかと思います。
今回は水洗いをオススメするその理由を更に掘り下げていき、
水洗いの素晴らしさについてお伝え出来ればと思います。
もくじ
手の洗いすぎはかえって不潔?
手を何度も洗い常に清潔にしてる人の多くは、手が乾燥して炎症が起きていたり、傷口がある場合もあります。
傷口はばい菌が入りやすい状態になっている上、一気に菌が増殖してしまいます。
また、傷口に繁殖した菌を洗い流すのはとても難しいです。
清潔にしようという気持ちが強いあまり、かえって不潔になってしまうこともあります。
洗浄力の強いせっけんは肌を痛めてしまいますので、やはり水洗いすることが改善策になります。
傷口を洗うのは消毒よりも水がいい?!
けがをした時は、傷口に消毒液を塗るのが常識になっています。
しかし、消毒液はばい菌だけでなく傷の回復に必要な菌も消毒していまうのです。
結果傷の治りが遅くなってしまうのです。
とはいえ、傷口に砂がついてしまったりしているのをそのままにするのも良くありませんので「水」で洗い流しましょう。
ある程度のばい菌も水が洗い流してくれます。
一般的な火傷などの傷口の治療に軟膏は不要?
傷口が乾燥すると細胞が死んでしまうため、乾燥しないようにクリームや軟膏を傷口に塗り湿らせながら治していくのが一般的でした。
しかし、それでは傷口がドロドロして治りが悪いのです。
重症な傷口や感染症になってしまっている場合を除けば、
クリームや軟膏を塗るよりも、生理食塩水で傷口を乾燥させないようにするのが効果的です。
気になる脇のニオイにはミョウバンを
わきがに悩む現代人は多くいるかと思います。
なぜ脇からきついニオイが出てしまうのでしょうか?
汗腺には2種類あります。
体温調節を行うサラサラの汗を出すエクリン腺、
脇の下に多く分布して脂質たんぱく質を多く含むアポクリン腺。
脇のニオイの原因になるのは、アポクリン腺から出る汗が菌を分解してしまうからなのです。
汗は、水洗いでもせっけんでも洗ってからニオイ出すまでの時間にほどんど差はありません。
脇のニオイに効果的なのは、せっけんなどで洗うことではなく、
ミョウバンなのです。
ミョウバンは水にとかすと酸性になり、菌の繁殖を防いでくれます。
水に溶かしたミョウバンを塗り続けてみてください。
ミョウバンは、ドラッグストアやスーパーで手軽に手に入りますので試してみる価値はあるのではないでしょうか?
常在菌を洗い流さない方がいい
菌にも様々な菌が存在しています。
全ての菌が身体に悪影響を与えているわけではなく、身体の健康を保つために必要不可欠な菌も存在しているのです。
清潔にし過ぎてしまうのは、必要な菌も洗い流してしまうということなのです。
常在菌が減ってしまうとどうなってしまうのでしょうか?
免疫力が落ちたり、細菌が増えてニオイの原因になってしまいます。
例えば、足の常在菌が減ってしまうと
増えてしまった雑菌がの影響で、足のニオイがきつくなったり、水虫を発症してしまいます。
インフルエンザやSARSなどの感染症が流行っていない限り、むやみに消毒をするのは控えた方がいいでしょう。
肌が荒れてしまい、かえって細菌が付着してしまうからです。
脱せっけんで健康に
毎日泥んこになって多少の汚れは気にせずに遊んでいる子供ほど健康的だという話は聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際、菌を避けて清潔にし過ぎている子供の方が免疫力が無く、虚弱体質であるという場合があります。
「真水」よりも「生理食塩水」のお湯
お風呂で身体を温めることは、非常に大切なことです。
しかし、長時間「真水」のお湯に浸かるのはあまりオススメできません。
また、シャワーの温度が38度を超えると必要な油分をもっていってしまうため肌の乾燥が起きてしまいます。
その対策として、細胞と同じ濃度の生理食塩水の湯船につかるのが効果的です。
肌の細胞と同じ濃度0.9%の場合、細胞に負担が掛かりにくいのです。
負担が掛かりにくい理由は、濃度が同じ場合には細胞から水分が出ていく、もしくは水分を取り込むという刺激が無いためです。
傷を早く治す効果もある上に、入浴剤のように不純物が含まれることはなく安価ですので一度試してみてはいかがでしょうか?
おわりに
2回にわたり、「水洗い」についてお話しました。
水洗いをすることで身体のニオイを気にする必要もなくなったり肌がきれいになるだけでなく、免疫力のアップも期待されます。
こちらの記事には、
薄毛対策としての水洗髪について詳しく書いていますので合わせて読んでいて下さい。